
今日からタクシー3年目──「たった2年」か、「もう2年」か
※この記事は2025年8月1日の出来事をもとに書きましたが、公開は8月16日。偶然にもこの日は、タクシーセンター研修・側乗研修を終えて独り立ちした記念日。初投稿がこの日に重なったのも、ご縁だと感じています。
今日は、2025年8月1日。金曜日、いわゆる“花金”ですね。
この文章を読んでくれているあなたは、今どんなふうに過ごしてますか?
大阪は朝から猛暑(2025年8月1日の大阪の天気)。
セミの声もやけにけたたましくて、
「今日も夏が本気出してるなぁ」なんて思いながら──
僕は、いつも通りタクシーのハンドルを握っていました。
でもね、今日はちょっとだけ特別な日なんです。
実は…
タクシー運転手として働き始めて、ちょうど丸2年。
つまり、今日から“3年目”に突入しました!
「たった2年?」って思われるかもしれません。
でも僕にとっては、この2年間がまさに──
人生のハンドルを“自分の手”で握り直した時間でした。
前職を辞め、まったく未知の世界に飛び込んで。
不安もあったし、焦る日もあったけれど、
あのときの決断が、今の自分をつくってくれた。
今、こうして暑い大阪の街を走っていられることに、
心から「よかった」と思えるんです。
49歳でタクシー業界へ──転職前夜のリアルな心境メモ
遡ること2年前──
2023年7月。僕は49歳の誕生日を迎えていました。
でも、ケーキを囲んでお祝い…というよりも、
心の中は、どこか落ち着かない気持ちでいっぱいでした。
なぜなら、数日後には、タクシーセンターでの研修が始まる。
つまり、“まったく新しい人生が始まる”目前だったからです。
📓そのときのメモには、こんなことが書いてありました。
「誕生日を機に、新しい挑戦をキックオフしたい。
来年50歳を迎えたとき、
“あのときの選択は正しかった”って胸を張って言えるように。
この1年は“修行”と捉えて、素直に貪欲に学びたい。」
正直、不安は山ほどありました。
でも、“会社の看板じゃなく、自分の力で稼ぐ”と決めた自分に、ウソはつきたくなかった。
そしてもうひとつ、こんな言葉も残しています。
「副業で再びブログも始めたい。情報発信をしながら、自分の考えを形にしていきたい。」
「関西万博に向けて、英語も覚えたい。
グローバルな人間に、一歩でも近づきたい。」
でも──
正直に言うと、当時の僕はタクシー業界をちょっと“甘く見ていた”のかもしれません。
実際に乗務を始めてみると…
- どこを走ってるかも分からない
- 地理が頭に入らない
- 配車アプリ、メーター、ナビ、全部追いつかない
- 夜はクタクタで、とにかく「寝るしかない」
そんな毎日でした。
「ブログどころじゃないな…」
「英語…どころか、道も覚えてない…」
そう痛感したのを、今でもハッキリ覚えています。
インバウンド対応?
英語どころじゃありません。
実際は、「今の言葉、英語?中国語?韓国語?」とすら分からない。
大阪の街では、毎日さまざまな言語が飛び交っています。
だから今は、Google翻訳に頼りながら、どうにか意思を伝えています。
便利な時代に感謝しながら、少しずつ前に進んでいます。
でもようやく最近になって、ほんの少しだけ“余力”が生まれてきました。
だから、こうして今──
2年前の自分が願っていた「ブログを書く」という行動に、やっと踏み出しました。
🔻正直な話、タクシー転職して何点つける?

ねえ、マルくん、プーくん。ちょっと聞いてくれる?

何よ?先にマルに聞かせたらイヤやからな。

うん、いいよ〜。ボクあとでいいから〜。

実はさ、タクシーに転職して2年経って──自分に聞いてみた。「転職は正解やった?」って。

で、どうなん?

答えは、**正解やった**。点数で言えば「80点」やな。

わ〜!すごいね!何が良かったの?

色々あるよ。
✅ 転勤、昇格(降格)、人事異動の恐怖がなくなった
✅ 人間関係のストレスがなくなった
✅ 働き方が自由になった(←ただし休みの日もタクシーの夢は見る😅)
✅ 「ありがとう」って言われる仕事に誇りが持てた
✅ 体調が回復した(夜は爆睡だけど💤)

ふーん…まあまあやな。あとの20点は?

その余白は、**未来の自分に託す点数**や。
英語、ブログ、副収入、家族との時間、健康、タクシー技術…
まだまだ成長の余地があるということ。
だから、人生はまだおもろい。

がんばってね!ボクたちもついてくよ〜!

…ま、オレも一応応援しといたるわ。
💡3年目のテーマ──80点のその先へ
- 安全運転
無事故・無違反。そして、やさしい運転。
焦らず、荒れず、急がず。
お客様にも、歩行者にも、そして自分にもやさしく。 - 自分軸
人と比べない。見ない、聞かない、気にしない。
売上はあくまで“自分の目標”でいい。
誰かの記録より、“昨日の自分”をちょっとだけ超えられたらそれでいい。 - 限界を追わない
乗務時間と売上は“設計する”もの。
行き当たりばったりじゃなく、
“無理なく、でも手を抜かず”のバランスを大切に。 - 余力と充電
頑張りすぎないから、趣味もブログも続けられる。
夜に、休日に、“書ける気持ち”が残っている働き方をしたい。
「あとでやる」じゃなく「今、やれる」ように。
3年目の朝に思ったこと
今朝も、いつもと同じルーティン。
AirPodsを片耳に差して、通勤電車の中で般若心経を聞く。
心の中でそっと唱えるんです。
「今日一日、幸せでありますように」
「私が幸せでありますように」
「妻が、家族が、そして今日ご縁のあるすべての方が、幸せでありますように」
ほんの5分の“心の準備”だけど、僕にとっては大切な時間。
いわば、心のエンジンを温めるような感覚です。
焦らず。怠けず。初心を忘れず。
これからも一日一日、自分らしくハンドルを握っていこうと思います。
◆ 今日の営業、軽くふりかえり
- 📅 2025年8月1日(金)
- 🚖 出庫:7:19 / 帰庫:18:19(11時間)←ギリ体力もったけど暑さが敵🥵
- 👥 乗車:21回 / 💴 税抜売上:33,450円(合格ラインセーフ!)
放出から新大阪のミドル便があり、ラストは短距離ラッシュ。
暑さにやられそうな中でも、気持ちを切らさずに積み上げられたのは、自分でも「よくやった」と思える一日でした。
「夏の営業力」──なんて言うとちょっとカッコつけすぎかもしれないけど(笑)
でも、集中してるとちゃんと結果ってついてくるもんですね。
(帰庫してからのキンキンに冷えた炭酸水が最高のごほうび🥤)
おわりに:あの日の自分へ、そして明日の自分へ
もし、2年前の自分がこの記事を読んだら、きっとこう言うと思うんです。
「おいおい、けっこうやれてるやん」
不安でいっぱいだった2023年の夏。
道も分からず、地名も入ってこなくて、英語どころじゃなくて。
でも、あのときの“決意”が、今の僕をここまで運んでくれました。
迷った日も、焦った日も、空回りした日も、全部ちゃんと意味があった。
そう信じられる今が、ちょっと誇らしいです。
だからこそ──
明日もまた、自分の人生を、自分の手でハンドル握っていこうと思います。
まあ…とりあえず今日は風呂入って寝るけど(笑)。
(ちなみに、湯船派じゃなくてシャワー派です🚿←夏は特にね)
📆 タクシー人生のあゆみ(ミニ年表)
年月 | 出来事 |
---|---|
2023年5月 | 退職を決意。自分の意思で生きる人生へ舵を切る(←このときは正直ビビってた😅) |
2023年6月 | 前職を退職。中型限定解除・大型二種免許を取得(教習所の汗と緊張は忘れられない) |
2023年7月 | 49歳の誕生日。「人生の再スタート」の誓いをメモに残す(ケーキよりメモ帳が主役) |
2023年8月 | タクセン4日間研修 → タクシー乗務デビュー🚖(デビューの日、道が全然わからんかった…笑) |
2024年8月 | 2年目スタート。市内中心の流し+アプリ併用で安定営業(やっと“少し余裕”が出てきた頃) |
2025年8月 | 3年目スタート! ブログ再始動📓 副業フェーズへ挑戦(ようやく記事を書く気力も戻ってきた) |
📌 このブログは、“50代から人生を再設計したい人”のために書いています。
🧳 タクシー業界に興味がある方
🛐 御朱印や一人旅が好きな方
🚖 新しい働き方を模索している方
僕の経験が、あなたの一歩に繋がれば嬉しいです。
👉 次回は「タクセン研修4日間」について、当時のリアルな体験を綴ります。