犬と巡った四国八十八ヶ所巡礼
2019年7月。今は亡きチワワのココアと一緒に、
四国八十八ヶ所を車で巡礼しました。

今振り返ると不思議なのですが、
当時の僕は仏教のことも、我が家の宗派が高野山真言宗であることも知りませんでした。

般若心経も知らない。
神社とお寺のお参りの違いも、
なんとなく分かる程度。

それなのに、なぜか「四国お遍路をやってみたい」と思ったのです。

空海には興味があったものの、今でもその動機ははっきり思い出せません。

車で行くこと自体は心配していませんでした。
ナビがあるので、目的地には着くだろうと思っていたからです。

むしろ不安だったのは、お参りの仕方でした。

何を準備するのか。
どう参拝するのか。

納経帳とは何か。
輪袈裟とは何か。

お遍路用語もまったく分かりません。

出発前には『クルマでお遍路』という本を購入し、
そんな基本的なことを勉強していました。

そして迎えた出発の日。
助手席にはココア。

こうして僕は犬と車中泊で8泊9日の四国八十八ヶ所巡礼が始まりました。

第一章 ココアと四国へ

大阪から明石海峡大橋を渡り、
最初に立ち寄ったのは淡路サービスエリアでした。

淡路サービスエリアのココア
淡路サービスエリア。観覧車の下で撮ったココア。この旅の始まりの一枚です。

数年後にこうしてブログに書くことになるとも思っていませんでした。
そして、その後何年も神社仏閣を巡るようになるとは思っていませんでした。

当時の僕は会社員。
東京単身赴任を終え、神戸勤務となり、ようやく家族と暮らせるようになった頃でした。

運転席に座るココア

長期休暇制度を利用し、
ココアを助手席に乗せて四国へ向かったのです。

四国入り・お遍路準備

夕方前、
第1番札所・霊山寺に到着。
お遍路用品を揃え、翌日から巡礼スタートです。

お遍路用品

墨彩納経帳。
納め札。
経本。
輪袈裟。
御影帳。
※御影帳は、霊山寺納経後にご本尊をしるしたお札をいただき改めて購入。

霊山寺近くの道の駅 第九の里が1日目の車中泊でした。

霊山寺近くの道の駅 第九の里

興奮してなかなか眠れない夜でした。

道の駅 第九の里で、
霊山寺でいただいた「四国遍路 作法とお経の意味」の本を食い入るように読んだのを今でも思い出します。

その本は今も大事に持っています。

四国遍路 作法とお経の意味の本
食い入るように作法とお経の意味を読みました。今も大事に持っています。

納め札に令和元年七月(日付は空白)、住所、姓名、年齢を20枚ほど記入して準備しました。結構大変だった記憶があります。
※お遍路中は前日に記入準備が日課でした。

納経帳や経本にも住所を書きました。

経本は今も使っていて、一部セロテープで補強しています。
最後に自分の願いを供えるページには、

「世の為に、自分を大きく生かしたい」

そう書いていました。

しかし2020年、
その言葉に取り消し線を引きました。

そして、

「生き延びて何かになる」

と書き直しています。

これが今も同じ気持ちなので、
そのまま変更していません。

今振り返ると不思議なのですが、
僕は当時からローソクや線香をほとんどあげません。

経本を開き、
般若心経を唱え、
真言を唱える。

感謝や報告をしながら手を合わせる。
それが僕なりの参拝スタイルになっています。

第二章 ココアと歩いた遍路道

第1番札所の霊山寺から第八十八番札所の大窪寺まで順打ちではないですが、通し打ちしました。

犬がNGの札所以外は山門などでココアの写真を撮りました。
アルバムを改めて振り返り、僕の写真は1枚もありませんでした。

山門で撮り続けたココアとの記念写真

四国八十八ヶ所では、犬が立ち入れない札所を除き、できるだけ山門でココアの写真を撮りました。ここでは、その中から印象に残っている写真を紹介します。

ココアと歩いた遍路道

納経帳を抱えて本堂を見つめる後ろ姿
ココアも一緒に、本堂へ手を合わせました。
霧の中の布袋様とのツーショット
濃い霧に包まれた朝。いつもより静かな時間が流れていました。
霧の不動明王
霧に包まれた杉林、不動明王を前に、ココアも静かにたたずんでいました。
霧の山門前で立っている写真
山門をくぐる前は、いつもの記念撮影です。
津照寺
山門の奥を見つめて、「さぁ、お参りに行こう。」
笑顔で山門前に立っている写真
長い道のりでも、ココアはいつも笑顔でした。
本堂前
本堂を前に、ココアも一緒にお参りです。
八坂寺(笑顔)
八坂寺に到着。ココアも嬉しそうな表情を見せてくれました。
本山寺
静かな境内を前に、ココアも足を止めて眺めていました。
白峯寺
雨上がりの白峯寺。静かな空気が今でも印象に残っています。

石段を登るココア

急な石段も、ココアは元気いっぱい。
一段一段、軽やかに登っていきました。

遍路道を一緒に歩く

ココアが歩ける遍路道では一緒に歩きました。
風や鳥の声が聞こえる、静かな時間でした。

犬が入れない札所では

四国八十八ヶ所では、ほとんどの札所でココアと一緒に山門まで行くことができました。
ただ、中には犬が境内へ入れない札所もあります。

車中泊をしながら巡っていたので、毎晩、翌日の参拝ルートを確認していました。
その時に使っていた「四国遍路道中図」には、犬が入れない札所を忘れないように「犬×」と書き込んでいました。

犬NGの札所では、山門で記念写真を撮ってからココアは車で待機。
その間に僕だけがお参りを済ませ、また一緒に次の札所へ向かいました。

今振り返ると、その地図の書き込みも、車で待つココアの姿も、四国遍路の大切な思い出です。

車内で待つココア
山門で写真を撮った後は、車の中で待っていてくれました。
四国遍路道中図
翌日のルートを考えながら、「犬×」と書き込んでいた遍路道中図。
車内で眠るココア
お参りの間は、車の中でぐっすり休憩。
雨の日のココア
雨の日も、一緒に四国を旅しました。
出発前のココア
「次のお寺へ行こう。」そんな表情に見える一枚です。

次回予告

8泊9日の車中泊は、決して順調な旅ではありませんでした。

狭い山道で車の底を擦ったこと。
タイヤ交換をしたこと。
忘れられない札所との出会い。
そして迎えた結願の日。

次回は、車中泊で巡った8泊9日の後半を振り返ります。

👉 犬と巡った四国八十八ヶ所巡礼|車中泊8泊9日の記録【後編】

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四国八十八ヶ所を結願してから約7年後、
京都・東寺で成満証をいただきました。
旅の続きを知りたい方は、こちらもご覧ください。

👉 四国お遍路の成満証をいただきに東寺へ|満願から7年後の参拝記


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