目的は観光ではなく、参拝と、ひとつの区切り。
50代のソロ活として、静かな時間を自分に与える一日です。
役立つ情報は少なめですが、
奥之院へ向かう道のりの中で感じたことを、
そのまま残しました。
🚃 高野山奥之院へ向かう朝
5:22
今日は予定通り、高野山奥之院へ電車で向かう日。
いつもと同じ時間に目覚め、いつもと同じルーティンで身支度を整えました。
ただ、気分だけは少し違う。
期待に胸が膨らんでいるのが、自分でも分かる。
昨日のうちに天気予報は確認していたが、予報通りの雨。
正直、少し残念な気持ちはある。
高野山は、雪が降る可能性もある。
厚着をして、カバンにはマフラーを入れ、ニット帽もかぶった。
5:51
いつもと同じようにセブンイレブンへ立ち寄る。
レジに行くと、タバコはいつものおばさんがすでに用意してくれている。
「おはようございます。」
「ありがとうございます。お気をつけて。」
何気ないやり取りだが、その一言にいつも心が癒される。
会釈をして「ありがとうございます」と返し、一日のスタートが切られた。
良い一日になりますように🙏
支払いは楽天ペイ。
金額は、まさかの777円。
セブンイレブンでラッキーセブン。
思わず心の中で笑ってしまった。
これは、きっと良い一日になる気がした。
駅のホームに着く頃には、道中の雨で服はすでに濡れていた。
特にふくらはぎあたりがひどい。
歩くのが下手なのか、跳ね上げた水で濡れてしまい、少し気持ち悪い。
そして気づく。
――タオル、忘れたなぁ。
どうやら僕は、必ず何か一つ忘れ物をしてしまうタイプらしい。
🛐 今回、奥之院を訪れた理由
今回の目的は、少し早いが、
・2025年度、無事故無違反で乗務できたことへの感謝
・2026年度も、人様に迷惑をかけず、無事故無違反で乗務できることへの願い
この二つと、
9月の善通寺の旅では、
嫁いだ娘への感謝報告、甥っ子の大怪我の完治、
そして犬たちの怪我や病気の回復を願った。
その後、年末には、
大阪 成田山不動尊へお礼参拝に訪れ、
一年を無事に過ごせたことへの感謝を、あらためて伝えている。
今回は違う。
嫁いだ娘に新たに発覚した病の、
一刻も早い完治。
そして、
甥っ子の怪我の完全な回復。
甥っ子は、歩けなくなる可能性もあった。
それでも今は、妹夫婦が車で送り迎えをしながら、
沖縄への修学旅行に行けるところまで回復してきている。
それだけでも、感謝しかない。
本当に、ありがたいことだと思う🙏
🚉 新今宮駅、遠足前夜のような気分
7:02
環状線で新今宮駅に着いた。
環状線の外回りに乗ることは、普段ほとんどない。
日曜日ということもあり、車内は空いている。
片耳にAirPodsを入れ、般若心経を流しながら、
時折、瞑想のような時間を取る。
……はずだったが、
車内アナウンスが妙に新鮮で、どうにも集中できない。
スパワールド。
ドン・キホーテ。
OMO7。
タクシー乗務で、何度も何度も通ってきた場所。
それなのに、電車の車窓から見る風景はまったく違って見える。
眼前に流れる景色に、なぜかドキドキする。
この感覚、どこか懐かしい。
――あぁ、子どもの頃の遠足だ。
そんな気分のまま、新今宮駅に到着した。
🚃 南海電車、そしてやらかす

7:16
南海電車の急行、関西国際空港行きに乗る。
今日は、あえて天下茶屋で乗り換えてみようと思っていた。
……が、座れない。
車内はトランクケースを持ったインバウンド客でいっぱい。
正直、少し邪魔だなぁと思ってしまう。
ここで生活している人は大変だろうな、とも思う。
ここ3ヶ月ほど、関西国際空港への送迎はしていない。
インバウンドは少し落ち着いた印象を持っていたが、
いやいや、全然多いじゃないか。
これはもう、
ご縁の問題だね。
堺か……。
いずれ、このあたりの地理もちゃんと覚えないとな。
……堺!?
あちゃー。
やってしまった。
電車内の風景。
雨に濡れた窓。
車内と外の温度差で曇るガラス。
流れるアナウンス。
それらを楽しみすぎて、
天下茶屋を通り過ぎてしまった。
Yahoo!乗換案内を見ると、
天下茶屋は1駅、たった2分。
完全に油断した。
🚃 羽衣駅で折り返し、のんびり行こう
7:30
羽衣駅で降り、南海線なんば行き普通電車に乗って、
天下茶屋へ戻ることにした。
11駅停車。
後から来る急行に、あっさり追い抜かれていく。
……まあ、いいか。
住吉駅。
住吉大社。
粉浜。
タクシーで送迎することも多いエリアだ。
今日は、電車からの風景を少し眺めておこう。
のんびりいこう。
……とはいえ、
何をしているんだ、自分。
タクシー乗務員としては、大失態である💦
🚉 天下茶屋駅、見覚えのある景色
7:57
天下茶屋駅に戻ってきた。
駅構内から見えるロータリー。
反対側には商店街。
見覚えのある景色だ。
タクシー乗務でも、何度も通ってきた。
天下茶屋からは、インバウンド客が一気に増える。
関西国際空港へ送迎することもあるエリアだ。
それにしても、南海電車は行き先が多い。
正直、少し戸惑ってしまう💦
京阪電車は特急料金もかからないし、
行き先に迷うこともない。
その点、南海は少し難しい。
🚃 高野山へ向かう列車

8:18
南海高野線、急行・橋本行きに乗る。
天下茶屋駅で少しウロウロ探検していたせいで、
体がすっかり冷えてしまった。
朝一、セブンイレブンで買ったホットカフェラテも、
いつの間にか、ただの冷たいカフェラテになっている。
橋本までは11駅。
Yahoo!乗換案内で駅名を確認するが、
聞き慣れない駅ばかりだ💦
2026年度は、南エリアも得意エリアにしたい。
堺までは無理としても、
せめて大阪市内・大和川あたりまでは
地理力をつけないと、引き出しは増えないな、と思った。
そんなことを考えながら、
橋本駅までは約1時間。
少し、目を閉じることにした。
🌾 車窓が変わる
目を閉じて、また開く。
車窓の景色が、明らかに変わってきた。
市内の雰囲気は消え、
生まれ育った頃に見ていたような
田んぼや畑が広がっている。
家も、
都会のマンションや細長い戸建てではなく、
庭のある家や、古民家のような佇まいになってきた。
そして、山へ。
トンネルをいくつも抜けていく。
電車は、山道を進んでいく。
あぁ、田舎の風景だ。
🚉 橋本駅、山へ向かう列車に乗り換える

9:05
橋本駅に到着。
ここからは、2両編成の列車に乗り換える。
南海高野線・極楽橋行き。
1時間ほど前まで、あれだけ多かったインバウンド客の姿は、
もうほとんど見当たらない。
電車は、紀ノ川と山のふもとに沿うように走り出す。
カーブを曲がるたび、
窓からは先頭車両と、その先へと続く線路が見える。
周囲の景色は、思わず息をのむほどの絶景だ。
これは、車では味わえない景色だな、と素直に思った。

🚠 ケーブルカー、山へ引き上げられる

南海高野山ケーブルへ乗り換える。
連絡はされているが、トイレだけはダッシュだ。
10:02
ケーブルカーが発車!!
「標高差867m、所要5分」
車内アナウンスが流れる。
急勾配を、一気に登っていく。
思い出したのは、
車中泊で巡った四国八十八ヶ所のお遍路旅。
あのときも、ケーブルカーに乗った。
あの旅には、
亡きチワワのココアが一緒だった。
今日は一人旅。
我が家の犬たちは、お留守番だ。
同じケーブルカーでも、
景色も、気持ちも、少し違う。
🚌 山上のバス、プロの仕事
南海高野山ケーブルで、高野山駅に到着。
そして、南海りんかんバスに乗り換える。
あたりは霧に包まれている。

10:13
奥之院行きのバスに乗る。
バス停には、タクシーが1台だけ待機していた。
奥之院まで、いくらくらいかかるんだろう。
つい、そんなことを考えてしまう。
同僚の話では、
大阪から高野山まで送迎することもあるらしい。
僕はまだ、そのご縁はない。
何度も参拝しているから、
送迎は任せてもらってもいいんだけどな……なんて、
つい思ってしまった。
車内アナウンスで、
「高野山にはお坊さんが1000人ほどいらっしゃいます」
という話が流れる。
それにしても、想像以上に寒い。
手袋も必要だったな……💦
📵 圏外、そして山の道
10:19
携帯が、圏外になった。
僕は大型二種免許も持っているから、
理屈の上では、バスの運転もできる。
……でも、この道は無理だ。
細い山道。
カーブの連続。
正直、怖い。
あらためて、
このバスを運転している方は、
本当にプロだな、と感心する。
車内には10人ほど。
年齢層は、僕より少し上の方が多い。
そうだよな、と思う。
世間より、
子どもが独り立ちするのが、10年ほど早かった。
だから感覚的には、
10年早く「セミリタイヤ」に入っているような気もする。
……もちろん、
決してセミリタイヤしているわけではない。
ただ、これからは
仕事とプライベートの両立を
大切にしていきたい。
そんなことを、
バスの揺れの中で考えていた。
⛩️ 奥之院の入口へ
10:28
金剛峯寺前を通過。
そして、
10:30
高野山奥之院口バス停で下車。
いよいよ、
ここから歩く。

⛩️ 奥之院へ、一歩ずつ
10:48
奥之院口から、いよいよ奥之院へ参拝に向かう。
その前に、一服。
ここからは、自分と向き合う時間になる。
柄杓で手を清め、出発する。

一の橋から御廟(ごびょう)までは、約2km。
急ぐ必要はない。
心を静かに、
これまでの出来事を思い出しながら、
ゆっくり、静かに歩く。
🌲 静かな参道
杉木立の中を歩いていると、
足音と、呼吸だけが聞こえてくる。
言葉は、自然と少なくなる。
考え事をしているようで、
何も考えていないような、不思議な時間。
奥之院では、
この「何も足さない時間」こそが、
いちばん贅沢なのかもしれない。
🏯 豊臣家墓所

11:15
豊臣家墓所に着いた。
僕は、奥之院を参拝するとき、
いつもここに立ち寄る。
理由をうまく言葉にするのは難しい。
ただ、自然と足が向いてしまう場所だ。
歴史の重みと、
人の営みの儚さ。
ここに立つと、
自分の悩みや迷いが、
ほんの少し、小さく感じられる。
🌫️ 御廟橋の手前で

11:20
御廟橋の手前で立ち止まり、脱帽する。
自然と背筋が伸び、
気持ちを改めて引き締める。
ここから先は、
写真も言葉も必要ない場所だ。
静かに、一礼する。

🛐 奥之院での参拝
11:56
奥之院で参拝した。
般若心経を唱えながら、
2025年の出来事を一つずつ思い出す。
報告。
反省。
感謝。
そして、
2026年度も、
身内やご縁のある方々が
穏やかに幸せに過ごせますように🙏
📓 前回の参拝を思い出す
前回、高野山を参拝したときのメモが残っている。
2025年5月22日。
高野山へ参拝する際は、
丹生都比売神社とセットで参拝するのが正式とされているらしい。
そのときは、
丹生都比売神社で御朱印をいただき、
娘の婚約を祈願して、良縁のお守りを授かった。
その後、
近畿三十六不動尊霊場の明王院と南院で御朱印を受け、
高野山奥之院へ向かった。
前回参拝したときは、
ちょうど燈籠堂の改修工事中だった。
燈籠堂は全体が封鎖されており、
中へ入ることはできなかった。
御廟へも通常ルートは通れず、
右側から裏手に回り込む形で、
正面ではなく横から手を合わせる参拝だった。
そして今回。
改修工事はすでに終わり、
燈籠堂の中へ静かに入ることができた。
同じ奥之院への参拝でも、
立つ場所が違うだけで、
向き合う気持ちは、まったく別のものになる。
あらためて、
この場所の重みを、深く感じる時間になった。
📖 重ね印、そして出口の選択
12:03
四国八十八ヶ所巡礼で使っている納経帳に、
御朱印(重ね印)をお受けした。

重ね印を受けたあと、
同じ道を戻るか、少し迷った。
でも今日は、
中の橋入口・奥之院駐車場側から出ることにした。
前に進んで終わらせたほうが、
今の気持ちに合っている気がしたからだ。
それにしても、寒い。
現在の気温は5℃。
体感温度は、−2℃だった。

🚌 現実の時間が戻ってくる
12:25
バス停で、高野山駅行きのバスを確認。

次は、13:00か13:15。
高野山タクシーが1台、
静かに待機している。
……でも、その前に。
お昼を食べよう。
冷えた体を温めないと、
風邪をひいてしまったら本末転倒だ💦
🍜 山菜煮込みうどん
12:43
山菜煮込みうどんを注文。

湯気が、立ちのぼる。
一口食べて、思わず思う。
――暖かい。
――そして、美味しい。
冷え切った体に、
じんわりと染み込んでいく。
こういう一杯が、
いちばんありがたい。
🚌 最後に、ひとつだけ
13:08
体も温まったし、そろそろ13:15のバスに向かうか。
……バス、止まってるな。
少し時間もあるし、
一服してから行こう。
――あれ?
バスが、出発した。
ここで、ひとつだけ小さな反省。
確認していたバスの時刻、
よく見ると「平日ダイヤ」だった。
今日は、日曜日。
目の前で、
バスが出ていく。
……あるあるだ。
しばらく待つことになったけれど、
不思議と気持ちは穏やかだった。
雨も止み、
少しだけ日も差してきた。
今日は、
こういう日なんだと思う。
朝のセブンイレブンで買ったカフェラテは、
すっかり冷え切っている。
自販機で、
温かいロイヤルミルクティーを買い、
ぼんやりと時間を潰す。
今日の余韻に、
静かに浸る。
🌿 帰り道に思ったこと

高野山駅行きのバスに揺られながら、
色々あったけれど、
参拝して、本当に良かった。
今日は、
これでいい一日だったな、と素直に思った。
📌 このブログは、“50代から人生を再設計したい人”のために書いています。
🧳 タクシー業界に興味がある方
🛐 御朱印や一人旅が好きな方
🚖 新しい働き方を模索している方
僕の経験が、あなたの一歩に繋がれば嬉しいです。
80点からの挑戦──50代タクシー運転手、3年目の決意





