🚖 大阪タクシードライバー実働記録｜11月度第2クールまとめ

1. 実働時間 & 売上サマリー

サマリー表

2. 印象的な出来事（2025年11月1日(土)〜15日(土)）

10日目：11/1(土)直感に従う一日

朝から「今日は直感で動こう」と決めて出庫。
アプリがすぐに鳴り、「幸先いいぞ」と思ったのも束の間。
5分経過…あれ？　6分…おい？　7分…もういいや💦
このパターンはロクなことがない。直感でキャンセル。

するとすぐに手上げでご縁があり、そのままユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ。
あのときキャンセルしていなければ、この流れは掴めなかった。
「直感、当たったな」と思わず笑みがこぼれる瞬間でした。

関西万博閉幕後は、市内中心部のアプリ鳴りが鈍い。
今日はあえて手上げを封印してアプリ営業を検証。
結果、乗車数は少なくても単価の高い案件が多く、売上は普段とほぼ同水準に。

流れに任せながらも、自分の判断を信じる一日でした。

11日目：11/2(日)家族の絆を感じた日

神社やお寺では、七五三のお参りが増えてきましたね。
晴れ着姿のかわいい子どもたちを見ると、わが子が小さかった頃を思い出します。

今日は生玉神社に七五三参りをされるご家族を送迎。
車内では、ご夫婦が「お義母さん、もう着いたみたい」と会話。
奥様は少しピリピリムード💦
やっぱり、嫁と姑の関係は永遠のテーマですね。

そんな中でも、お子さんは降車時に
「ありがとうございました！」と笑顔で一礼。
その瞬間、車内の空気がふっと和らぎました😊

午後は新大阪駅3回、あべのハルカス展望台、大阪城、ショッピングと、
日曜らしい観光・家族連れのご乗車が中心。
人も車も多く、安全運転第一で走り切りました。

無事故・無違反で一日を終えられたことに感謝です🙏

明日は御堂筋ランウェイ2025で市内の渋滞が予想されるため、お休みを取ります。
父とともに、天河大弁財天社と、先住犬のチワワ（ミルクとココア）が眠る紫雲山 極楽寺へ参拝に行く予定です。
7kgのプードルマルくんと、2kgのチワプープーくんも一緒にドライブ。
きっと穏やかで優しい時間になるはずです🚗☀️

12日目：11/5(水)約2年半ぶりの運賃改定

今日から大阪府内のタクシー運賃が値上げ。
2023年5月以来、約2年半ぶりの改定です。

世の中どこも値上げラッシュですね。
僕も買い物のたびに「これは納得」「これは違うな」と感じます。

タクシーも同じ。
「それでも乗りたい」と思ってもらえるように、
一層ていねいな接客を心がけようと思いました。

ちなみに地域によって距離単価が違うのをご存じですか？
関西エリアの加算距離をまとめてみました。

タクシー料金値上げ

「高くなったね」と言うお客様は今日はいませんでした。
気づいていないのか、気にしていないのか。
どちらにしても、変わらず丁寧に乗務するだけです。

13日目：11/6(木)優しさとマナーの差

今日は印象的な“対照的な2組”のご乗車のお話です。

まずは手上げで2週間検診に向かうお母さんと赤ちゃん。
赤ちゃんを抱っこしながら、ベビーカーを畳もうとされていたので、
やり方を教えていただきながら僕がトランクへ。

母子ともに元気そうでなにより。
降車時には「助かりました」と丁寧にお礼の言葉。
こちらこそ、お手伝いできて嬉しかったです。

その直後、アプリが鳴る。
「優良乗務員指定」と表示。

到着すると、ペットカートに犬が3匹。
女性のお客様は、後部座席を跳ね上げて「これそのまま乗せて」とタメ口。
「犬よろしいですか？」の一言もなし。

僕は犬が好きです。自宅でも2匹飼っています。
でも少し犬アレルギーがあり、妹は猫アレルギーでじんましんが出ます。
世の中には、動物が苦手な人もいる。
だからこそ、飼い主のマナーって本当に大事だと思うんです。

犬たちは可愛かったけれど、
ペットカートの積み下ろしはなかなか重労働。
せめて「ありがとう」の一言があれば違うのになぁ。

優良乗務員指定って、正直アプリ会社が得する仕組みのように感じます。
僕自身には特別なメリットもなく、拒否もできない。
現場で働く運転手の気持ちは、きっと届いていない。

それでも、今日も無事故で帰庫できたことに感謝。

14日目：11/7(金)焦らず一歩ずつ積み上げる

目標達成が近づいてくると、
「1日でも早く達成して休みたいモード」が発動します。

でも、いっぺんに全部やろうとせず、
今できることを一つずつやっていく。
焦りが出たら無理せず立ち止まる。
急いでも結果はそんなに変わらない──
今日はそんなことを意識しながら走りました。

常連さんスタートで、気持ちよく始動。
午前中に阪大病院へのロングを引き、一気にペースが整いました。
午後は渋滞を避けながら、
市内の外周ライン中心に淡々と安定運行。

大きなドラマはなくても、
無事故・無違反・焦りゼロで終われたことに感謝です🙏

15日目：11/8(土)万博の余韻とご縁の連続

関西万博が終わって少し落ち着いたとはいえ、
今日は久しぶりにコスモスクエア駅へ送迎。

その後は海遊館 → USJ（ユニバーサル・スタジオ・ジャパン）と流れ、
桜島駅周辺をぐるっと回ってみると、
バス乗り場など万博の名残がすっかり消えていて、
「ついこの前のことなのになぁ」と少し寂しさを感じました。

再び市内からUSJへ向かうと、
今度は舞洲 → 築港のホテルへ。
「忘れ物を取りに戻りたい」という好案件で、
戻りも確定かと思ったら…

ホテル到着後、ホテルマン不在で
「少し時間がかかります…」の一言。

残念ながら戻りはキャンセル。
これは仕方ないですね💦

それでも今日は引きの良い1日で、
締めは市内から箕面行きのありがたいご縁🙏

関西万博閉幕し、運賃改定後は街の空気が変わり、
リスク回避しすぎて実車率は良くないけれど、
今はとにかく安全運転第一！

16日目：11/9(日)静かな余韻と、ゆるやかな日曜日の流れ

日曜日の空気は、どこかゆったりしています。
朝の街は静かで、車内の空気も穏やか。
「今日は流れに逆らわず、自然体でいこう」と心に決めてスタート。

午前中は短い距離のご縁が続き、
落ち着いた雰囲気のお客様が多く、こちらまで心が整っていくようでした。

午後になると少しずつ移動距離が伸び、
家族でのお出かけ、買い物帰り、夕食へ向かうカップルなど、
日曜日らしい温かい空気に触れる時間が続きました。

特別な大きな出来事はないけれど、
「こういう日もいい」と思える、心の余白がある一日。
仕事をしながら、どこか自分自身を整える時間にもなりました。

焦ることも、無理することもなく、
ただ淡々と、目の前のご縁を大切に積み重ねられたことに感謝🙏

17日目：11/11(火)静かに積み上げた一日

朝から大きな波はなく、どこか落ち着いた空気のままスタート。
最初の数本は短い距離が続きましたが、変に焦ることもなく、
「今日は流れに身を任せよう」と自然と思えた一日でした。

昼前後からは少しずつ中距離が入り、
乗り継ぐように次のご縁がつながっていく。
特別な“引き”があるわけではないけれど、
淡々と重ねることで気づけば売上も形になっていました。

体も心も、無理がない。
こういう日の運転は、ハンドルの感触も軽く感じます。

夕方には小さな渋滞もありましたが、
“安全第一”の意識がしっかり根付いていて、
焦りゼロで乗務を終えられたことにただただ感謝。

派手さはなくても、「崩れずに終えられた」という手応えのある一日でした。

18日目：11/12(水)消耗しながらも積み上げた日

朝から淡々とした空気のままスタート。
しかし今日は、思った以上に「走る時間が多い1日」でした。

中距離こそ一定数あったものの、
実車率は40％台。
乗せていない時間が長いと、見た目以上に体力も気力も削られます。

それでも焦らず、呼吸を整えて一つずつ。
ご縁が薄い時間帯もありましたが、
流れが切れても落ち込まず、「できることだけやる」という姿勢を貫きました。

夕方にはふと気が抜けそうな瞬間もあったけれど、
最後まで安全運転で走りきれたのは、
昨日までの積み上げや意識の蓄積があったからこそ。

派手さはないけれど、
こんな“しんどい日”にこそ、地力が試されますね。

19日目：11/13(木)郊外ロングで流れをつかんだ日

料金改定後、平日の朝もアプリの鳴りはいまひとつ。
タクシーが多いのか、値上げで利用を控えているのか…。
市内だけで勝負するのは、だいぶ苦しい感覚があります。

「こうなったら、郊外からミドル狙いしかないな」
そう考えていたところで、まずは市内から郊外へのロング。

そこからが、今日は良い流れでした。
郊外へ飛ぶ → 市内へ一発戻し → 再び郊外へロング。
自分の中では「勝てる日の典型パターン」です。

市内の細かい動きに比べて、
郊外でのミドル・ロングは精神的にもだいぶ楽。
できることなら、需要がある限り、
これからも郊外でじっくり仕事をしたいと感じた一日でした。

20日目：11/14(金)役に立てる喜びと、自分への反省

今日は久しぶりに「人の役に立っている」と強く感じた一日でした。
というのも、車椅子の方の送迎がまさかの1日で5回。

丁寧にご案内し、乗降をサポートし、目的地まで安全にお届けする——
本来なら誇りを持つべき場面なのに、
回数が増えるにつれ「今日は割に合わないな…」と一瞬思ってしまった自分がいました。

その気持ちに気づいたとき、
「ああ、まだまだ修行が足りないな」と反省。
人の役に立つ仕事ができている、それだけで十分ありがたいことなのに。

現在は安全運行最優先モード。
最低目標を達成できたため、今日はここで業務終了。

そして今月（11月度）の乗務はこれで締め。
来月（12月度）も同じスタンスで、
「最低目標を達成したら無理せず帰庫」という働き方を続けていくつもりです。

タクシー乗務の何よりのメリットは、
自分のペースでスケジュールを組めること。
焦らず、無事故・無違反で、淡々と積み上げていきます。

3. 第2クール営業効率の総評（2025年11月1日〜15日）

11月度・第2クールは全11日間の乗務となりました。
関西万博の余韻が薄れ、運賃改定も重なった“過渡期”でしたが、数字的には大きく崩れることなく、淡々と積み上げるクールになりました。

前半は七五三や観光、ご家族連れのご乗車が多く、
「人の暮らしの一部をそっと支えている」感覚を味わう場面が印象的でした。
中盤以降は市内のアプリ鳴りが鈍い日もありましたが、郊外ミドル・ロングのパターンや、最低目標で無理せず切り上げるスタイルが少しずつ形になってきた手応えがあります。

特に印象に残るポイントは──

• 万博ロスと運賃改定が重なる中でも、派手さはないけど「大崩れしない営業リズム」を維持できたこと。
• 郊外ロング→市内戻し→再び郊外ロングなど、自分なりの「勝ちパターン」や直感を信じる立ち回りが明確になってきたこと。
• 七五三送迎や車椅子送迎など、「役に立てた喜び」と同時に、自分の心の濁りにも気づき、どう在りたい乗務員かを見つめ直すきっかけになったこと。

数字だけを追いかけるのではなく、
安全運行最優先で、自分のペースを守りながら働く感覚が、少しずつ身体に馴染んできたクールでもありました。
帰庫後のキンキンに冷えた炭酸水が、最高のご褒美でした 🥤

4. 次のクールに向けて

この後は12月度第1クール（11/16〜30）へ続きます。

「安定感をベースに、ロングに恵まれればプラスα」を意識しながら、引き続き淡々と積み上げていきます。

📌 このブログは、“50代から人生を再設計したい人”のために書いています。
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80点からの挑戦──50代タクシー運転手、3年目の決意